総合診療科(そうごうしんりょうか)とは、医療における
診療科のひとつで、専門化・細分化しすぎた医療の中で、患者様の主訴を、問診や身体所見などの手がかりから推察して診断を進め、動物全体を捉え、特定の臓器・疾患に限定せず多角的に
診療を行う部門です。
一次病院が行っている日常の診療の多くは、総合診療科の範疇に入ります。
一般動物病院(一次病院)の獣医師は、特定の疾患や臓器を対象とする
各科専門医(Specialist)である前に、幅広く動物を診る総合診療獣医師(Generalist)なのです。
例えば・・・
◎触られるのを嫌がるようになってきた。
→体のどこかに痛みがあるのかもしれません。
膵炎など痛みを伴う内科の病気や、関節痛などの場合は整形外科の疾患かもしれません。
◎最近、なんとなく元気が無く咳をするようになって来た。
→肺炎や癌の肺転移による咳の場合は内科や腫瘍科が担当しますが、
心臓の病気で咳が出ることもありますので循環器科の病気かもしれません。
◎食欲がなく嘔吐が続くようになってきた。
→胃腸障害や、肝臓の病気ならば内科が担当しますが、
腎臓の病気が進んで尿毒症を起こしている場合は腎、泌尿器科での受診です。
異物等による腸閉塞が原因ならば消化器外科の担当です。
このように、症状で何科の病気か判断が難しい場合に最初に診察を担当して
病気の本質を見極めて治療を進めて行くのが総合診療科です。
二次診療について
1次病院の獣医師には、日常の診察で診る症例が、
専門性が高い二次診療への転科が望ましいのか的確な判断が求められます。
専門外診療や、より高度な医療での対応が必要な症例などは、
オーナー様と十分に相談の上、下記の施設への転院や
セカンドオピニオンをご案内いたします。
当院では各専門科へ転科後でも、常に連携を取りながら診療を進めて行きます。
○ DVMsどうぶつ医療センター横浜
動物二次診療センター 神奈川県横浜市神奈川区
○麻布大学附属動物病院 神奈川県相模原市
○東京農工大学動物医療センター 東京都府中市
○日本獣医生命科学大学動物医療センター 東京都武蔵野市
○東京大学附属動物医療センター 東京都文京区
○日本大学動物病院 神奈川県藤沢市
○日本動物高度医療センター 神奈川県川崎市
○JASMINEどうぶつ循環器病センター 神奈川県横浜市都筑区
注)いずれの施設も紹介状と予約が必要です。