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予防医療


昔は死亡率の高かった病気でも、今では予防できるものも増えてきました。
大切なご家族のためにも、きちんと予防を行いましょう。

わんちゃんの予防
①狂犬病ワクチン
②混合ワクチン
③フィラリア予防
④ノミ・ダニ予防
⑤避妊・去勢手術
⑥健康診断
ねこちゃんの予防
①混合ワクチン
②フィラリア予防
③ノミ・ダニ予防
④避妊・去勢手術
⑤健康診断



狂犬病ワクチン

狂犬病は、人を含めた全ての哺乳類に感染し、発症するとほぼ100%死亡する恐ろしい伝染病です。
現在日本は清浄国ですが、毎年世界中で数万人の方が亡くなっています。
日本では狂犬病予防法により、全ての飼い犬に1年に1回の予防接種と登録が義務付けられています。
また当院では猫ちゃんに対する狂犬病予防接種も行っております。

混合ワクチン

混合ワクチン接種により、致命的な伝染病を予防できます。
1才以上であれば1年に1回、1歳未満であれば2〜3回接種が必要です。
予防できる病気は下記のとおりですが、ワクチンの種類により異なります。
どのワクチンで予防を行うか、獣医師と相談しながら決めましょう。

犬の混合ワクチンで予防できる病気
ジステンパー
犬伝染性肝炎
伝染性気管気管支炎(ケンネルコフ)
パルボウィルス感染症
コロナウィルス感染症
レプトスピラ感染症
猫の混合ワクチンで予防できる病気
ウィルス性鼻気管炎
カリシウィルス感染症
猫汎白血球減少症
猫白血病

フィラリア予防

犬の心臓に寄生した犬フィラリア
画像提供:メリアル・ジャパン
フィラリア症とは、蚊を介して犬や猫の心臓にフィラリア虫が寄生することにより、
咳、呼吸困難、ショック症状などを引き起こす致死率の高い病気です。
予防をしていないとフィラリアに感染する可能性があります。
月に1回のお薬でほぼ100%予防できるので、必ず行いましょう。
フィラリアに感染している動物に予防薬を投与すると副作用をおこす危険があるので、
毎年春にフィラリア検査を行い、獣医師の指示に従って安全・確実に予防しましょう。

ノミ・ダニ予防

吸血前後のマダニ。
画像提供:メリアル・ジャパン
ノミ・ダニが寄生すると動物が不快なだけでなく、恐ろしい病気を媒介し、
人に対しても有害です。
最近では室内飼育の動物が増え、暖かい家の中で一年中、
ノミやダニが繁殖するようになりました。
ノミ・ダニの予防は毎月1回、1年中行いましょう。


避妊・去勢手術

避妊・去勢手術を受けるかどうか、多くの飼い主様が悩まれると思います。
生殖器疾患の予防や、発情ストレスを避けることができるため、
健康と長生きのためにお勧めしたい手術ですが、手術や麻酔のリスクもよく検討しなければなりません。
当院では必ず手術前検査を行い、手術や麻酔のリスクを評価した上で安全に手術を行っております。
悩まれている方は、まずはご相談下さい。
以下に、避妊・去勢手術のメリットと注意点をあげました。
手術を受けるかどうかの参考にしていただければ幸いです。

避妊手術: メリット
①生殖器の病気を予防できる
  予防できる病気:
  乳腺腫瘍・子宮蓄膿症・卵巣腫瘍など
②発情に伴う体調変化やストレスがなくなる
③望まない妊娠を避けることができる
避妊手術: 注意点
①全身麻酔・開腹手術のリスクがある
②太りやすくなる
③出産ができなくなる
去勢手術: メリット
①病気を予防できる
  予防できる病気:
  精巣腫瘍・前立腺肥大・肛門周囲腺腫・会陰ヘルニアなど
②マーキングなどの問題行動を改善できる可能性がある
③発情のストレスがなくなる
④望まない交配を避ける事ができる
去勢手術: 注意点
①全身麻酔・手術のリスクがある
②太りやすくなる
③交配できなくなる


医療情報 
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